Hurly-Burly 4【完】

***



それにしたって、悪魔と廊下を歩くとは今日は

不幸が起きる予感が・・・!?

「ひーちゃん、手が冷た~い。」

「ひげげっ、放せ馬鹿者!」

あたしの手を掴むとは油断も隙もないわ。

パシっと手を払いのけた。

「え~、ケチ少しぐらいいいじゃないの。」

「じゃあ、お手々お触り1万円」

「高っ、もう少し財布に優しく・・・」

ジトーっと視線を向けた。

「あのさ、ひーちゃん。」

相手の出方を見てるわけでもない。

この男たまに酷くヤサグレる時があるから面倒だ。

「最近はちゃんとご飯食べてるの?」

「へ~、ひーちゃん心配してくれてんだ。」

「煩い、ナオはお兄ちゃんの友達だから

気にかけてやってるだけよ。調子に乗るな。」

全くもって解せない。

このあたしが直々に気にかけてやってること

をよき見計らえと思ってもらわないと!

「食べてるよちゃんと。」

「ふーん、まぁ少しはまともになったんじゃない?」

「言うね?それ褒めてんの?」

「まだまだまともには程遠いわ。」

けど、顔色良さそうで少し安心した。

見るからに不健康そうな顔に体だったもの。

「ひーちゃん、親父に会ったんだって?」

「えっ、ううむっ。海翔さっ伯父様に会ったけど・・」

し、しまった。ナオ、伯父様と最近ようやく喋れる

ようになったんだっけ?

「気にすんな、親父とは最近飲みに行ってそれほど

蟠りなくなったし、今はひーちゃんのお陰で好きな

ように生きてる。」

「あたしは何もしてない。」

それは、ナオが自分で立ち上がったから。

あたしはただ屍のようになったあんたに声を

掛けてやっただけよ。

それ以上のことなんて何1つしてない。

這い上がろうと努力して今の自分に自信が持ててる

ならそれはナオが頑張った証拠だ。

悪魔に変身するのは正直面倒だが素直な時は調子

狂いそうなほど素直になるのよね。

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