Hurly-Burly 4【完】
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それにしたって、悪魔と廊下を歩くとは今日は
不幸が起きる予感が・・・!?
「ひーちゃん、手が冷た~い。」
「ひげげっ、放せ馬鹿者!」
あたしの手を掴むとは油断も隙もないわ。
パシっと手を払いのけた。
「え~、ケチ少しぐらいいいじゃないの。」
「じゃあ、お手々お触り1万円」
「高っ、もう少し財布に優しく・・・」
ジトーっと視線を向けた。
「あのさ、ひーちゃん。」
相手の出方を見てるわけでもない。
この男たまに酷くヤサグレる時があるから面倒だ。
「最近はちゃんとご飯食べてるの?」
「へ~、ひーちゃん心配してくれてんだ。」
「煩い、ナオはお兄ちゃんの友達だから
気にかけてやってるだけよ。調子に乗るな。」
全くもって解せない。
このあたしが直々に気にかけてやってること
をよき見計らえと思ってもらわないと!
「食べてるよちゃんと。」
「ふーん、まぁ少しはまともになったんじゃない?」
「言うね?それ褒めてんの?」
「まだまだまともには程遠いわ。」
けど、顔色良さそうで少し安心した。
見るからに不健康そうな顔に体だったもの。
「ひーちゃん、親父に会ったんだって?」
「えっ、ううむっ。海翔さっ伯父様に会ったけど・・」
し、しまった。ナオ、伯父様と最近ようやく喋れる
ようになったんだっけ?
「気にすんな、親父とは最近飲みに行ってそれほど
蟠りなくなったし、今はひーちゃんのお陰で好きな
ように生きてる。」
「あたしは何もしてない。」
それは、ナオが自分で立ち上がったから。
あたしはただ屍のようになったあんたに声を
掛けてやっただけよ。
それ以上のことなんて何1つしてない。
這い上がろうと努力して今の自分に自信が持ててる
ならそれはナオが頑張った証拠だ。
悪魔に変身するのは正直面倒だが素直な時は調子
狂いそうなほど素直になるのよね。