【コラボ】パラレル・ラブストーリー
龍真は呆れた顔をした後、はあああと息を吐いた。
「……でも、良かった。
神無と岡崎先輩がつきあってるんじゃなくて」
「え?」
思わず聞き返すと、龍真は神無を見つめ、ふわりと笑った。
そんな笑顔は、いつも無愛想な龍真からは想像つかないものであって……
(かっ、可愛いよぅ!!)
神無の体温は、一気に上昇した。
細められた黒い瞳。
その強い光に吸い込まれそうな気さえした。
「ど、どうして『良かった』、なの?
龍真は、まりあと……」
「あ、あれただの噂」
「う、嘘だぁ!!私、見たもん……っ!!」
「は?」
しまった、余計な事を言った。
神無は慌てて自分の口を塞ぐ。