【コラボ】パラレル・ラブストーリー
『……まりあ?』
その顔は切なげで、でもどこか嬉しそうでもあった。
『神無、可愛いね』
『へっ?』
『頭、ぽんぽんってされてたね。
ゆっくりやって、遅くなっちゃおうね』
まりあはクスクス笑いながら、髪から指を離した。
くせのないそれは、彼女の腰につるりと落ちる。
『ま、まりあっ』
『ん?』
『私、赤くなってる!?』
『うん、とっても』
うわああああ、ばればれだ……。
神無は寄り添うように、まりあにくっついた。
『……内緒だよ?』
『神無が龍真くんを好きだって?
そんなの、皆気づいてるよ。
気づいてないのは、龍真くん本人だけ』
『は、はううううっ!!』