【コラボ】パラレル・ラブストーリー


まりあは照れて死にそうになっている神無が、可愛くてしょうがなかった。


そして────


とても、うらやましかった。



『いいな、神無……』


『えっ?えっ?』


『あたしも、頭なでてほしいな。

誰も送ってくれないし……』


『あ、あうう、その割には誰に告白されても断ってるじゃないですかぁ……』


『だって、好きなひといるんだもん』



まりあはすねたように言った。


神無はそんな彼女を見て、きゅうと胸が締め付けられる。


わかってるよ。


心の中で答えた。



『……内緒ね』



わかってるよ。


わかってるけど。


神無は、まりあの言葉を待った。











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