【コラボ】パラレル・ラブストーリー


『あたし、岡崎先輩が好き……みたい』



いつもお姉ちゃんみたいなまりあが、赤くなってうつむく姿は、

神無の目に、とても可愛らしく見えた。


しかし……



『でもあたし、神無が龍真くんにするみたいに、ちゃんと話せないの。

ちょっと頑張っても、喧嘩売ってるような話し方になっちゃうの。

だから先輩も、すごく素っ気なくて……毎回へこんじゃうんだ……』



知ってるよ。


神無はまた、そう思う。


だてにまりあの近くにいたわけじゃないよ。



『……ヘヘ、ちょっと愚痴っちゃった』


『…………』


『……ごめんね』


『ううん、全然……むしろ、話してくれて嬉しいよっ!』



無責任なことは言えなかった。


瑛は神無にとっては、まさに宇宙人のような存在であり……


実際、何を考えているのか、全くわからない。


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