【コラボ】パラレル・ラブストーリー


だから、『きっと大丈夫、うまくいくよ』なんて言えなかった。


まりあの目に嘘はなくて、きっと『好きみたい』じゃなくて、『すごく好き』なんだと思ったのもあるし。


神無は、黙ってしまった。


その沈黙を、意外に明るい声でまりあが破る。



『頑張ろうね、神無』


『あっ……うん!』


『神無は可愛いから、大丈夫!

帰りに告白されたりして~??』


『あうっ、やめて緊張するよぉぉぉぉ』


『ふふっ』



神無から見たら、自分よりまりあの方がよっぽど可愛いのだけど……


女子同士でそれを言い出すとキリがないのはわかってるので、やめた。



結局、神無と龍真はそれから今まで何も進展はなかったし、

まりあもまた同じだった。






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