《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
この小さな豆のようなモノは何だろう?


「緑川君?」



美苑夫人は俺の手元から慌てて紙を取り上げた。



「…変なモノ…落としてたみたい」


「え、あ…いえ」


「二人目と言うか…」



この豆粒は、相馬社長と美苑夫人の赤ちゃん…



「あ、おめでとうございます」


「祐早斗には私が言うまで黙っててね。緑川君」



「はい・・・」


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