《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
俺は手に持っている写真を穴が開くほど見つめる。



俺の想像以上に二人の仲は親密だ…



「美古夫人は平気なんですか?」


「私は離婚するつもりでいるから」


「濱部社長と離婚するんですか?」


「二人の離婚届は俺が預かっています…」
栗原さんは上着のポケットから離婚届を出して来た。


ちゃんと、二人の名前と印鑑が押されていた。後は役所に提出すれば、離婚は成立する。



「俺…別れるつもりはありませんよ??」



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