《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~
デパートが開店して、続々と、『華道展』にもギャラリーが詰め掛けた。
受付席の私は、大忙し。
「!?」
家元の氷見琴子様と次期家元の嗣成様が現れた。
二人の後ろには多くの門下生たちがぞろぞろと付き添う。
先生に促され、私が二人の応対を任された。
「こちらが、パンフレットです」
「おおきに」
琴子様は柔らかな口調で、私に礼を言った。
「どーぞ」
嗣成様にも、パンフレットを差し出した。
「どーも。母上…俺、一人で観たいんだけど。受付の子、借りていい?」
「えっ?」
「構いませんよ…嗣成様」
先生は私を嗣成様の案内役に抜擢した。
受付席の私は、大忙し。
「!?」
家元の氷見琴子様と次期家元の嗣成様が現れた。
二人の後ろには多くの門下生たちがぞろぞろと付き添う。
先生に促され、私が二人の応対を任された。
「こちらが、パンフレットです」
「おおきに」
琴子様は柔らかな口調で、私に礼を言った。
「どーぞ」
嗣成様にも、パンフレットを差し出した。
「どーも。母上…俺、一人で観たいんだけど。受付の子、借りていい?」
「えっ?」
「構いませんよ…嗣成様」
先生は私を嗣成様の案内役に抜擢した。