幸せの在処


「い、いきなり…なに?」


おにぎりに視線を移しながら答える。


普通に返したつもりだけど、声は震えていた。


「昨日のお前見て。そう思った。」

「へ、へぇ。」


昨日の私。


そんな不審だったかな…?


そんな…


どうしよう。


だんだん荒くなる呼吸。


大きく波打つ鼓動。


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