甘い姫のスパイス達



「なんで…遥さんが!?」


固まる私を見てフッと
軽く笑うとタバコに火をつけた


「んー暇潰し、昴と」

「え…昴くんと?」


遥さんが指さす方を
見ると昴くんが大きく手を振って
アピールしていた


「あ…ほんとだ…」


思わずそんな姿に
笑ってしまった。


「莉亜ちゃん…?」


その声にハッとして横を見たら
不思議そうに私を見つめる

咲さんが立っていた


「あ…」

思わず口からこぼれて
それと同時に遥さんの顔つきも
変わっていた


「あ…すいません。
遥さん、また今度!!」


とにかくこの状況が嫌で
勢いよく立ち上がった


「あだっ!」


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