ぬくもりをもう一度
そう言うと、

目の前にスカイブルーの巾着袋を

トンと置いた。


―――これは、もしかして……。


嫌な予感がして、

全身に震えが走る。


蝶々結びを解いて、

俺の目の前に出されたもの。


それは、間違いなく

手作りのお弁当だった。


「私、朝早く起きて作ってきたの。

 料理が好きだから、

 どうしても阿久津くんに

 食べてもらいたくって。

 私も同じお弁当持ってきたから、

 一緒に食べよう」








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