ぬくもりをもう一度
俺の言葉に、

香澄がキラキラと声を弾ませる。


「よかったぁ。

 私、人を誘うのって苦手だし、

 それに亨くんだから

 断られるかもって思ってた」


「俺だから……?」


「うん」


ふわふわと俺の耳元に漂う

香澄の声が、なんとも心地いい。


好きで好きでたまらない

香澄の誘いを“俺だから”断るかも、

と香澄は言ったけれど、

それは全くの見当違いだ。


むしろ“香澄の誘いだから”こそ、

快諾したのに。


香澄のこんな天然なところが、

益々可愛らしく思えて仕方がない。






< 136 / 297 >

この作品をシェア

pagetop