ぬくもりをもう一度
「そういう、

 自分を謙遜するところだって、

 阿久津くんの魅力なのよ。

 見た目だってすごくいいし。

 だから、どの女の子も

 1回は阿久津くんのこと

 誘ってるはず。

 けれど、阿久津くんは

 いつもそっけなく振っちゃうの」


確かに、野々原の言う通り、

1日に必ず1回は

女から食事なりに誘われている。


でも、そんなもの、

今の俺には全く興味がないし、

面倒だ。


最後の魚の破片を

口の中へしまいこむと、

俺は静かに息を吐いた。





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