ぬくもりをもう一度
「そう。

 だって社内の阿久津くんって、

 無口で表情だって変えないで

 仕事しているんだもん。

 社外での、

 リラックスしてる

 阿久津くんの顔、見たいな」


俺のプライベートを覗きたい、

そう野々原は

言っているんだよな。


照明の光を蓄積させて

キラキラと輝かせる瞳を、

野々原は懸命に

俺へと向け続けている。


こんな顔をされたら、

きっと普通の男だったら

コロッと簡単に

落ちてしまうだろう。






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