後悔バス【短編】
『たけし…ごめん』


俺は謝った
俺は今、25才だけど
謝ったら一瞬、心も小5に戻ったような気がした


『お前さ、ずっと気にしてただろ?俺さ、転校して良かったよ』


『何でだよ』


『きっかけは虐めだけど、俺、新しい学校ではさ、ちゃんと言いたいことはいわなきゃって、自分を変えなきゃ何処に行っても一緒だなって、だから随分とがんばったんだ。今となりゃ、いいきっかけだったよ』


『たけし…ホントごめん』


『お前もさ、だからもう気にすんなよ。そだ、よくプラモ一緒に作ったろ?またいつか作ろうぜ、なっ?』


『ああ、そうだな』


そう言うとたけしは、次のバス停で降りた


いつかプラモ作るって…


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