後悔バス【短編】
隣に座る佑香さんはやはり女子高生だった


俺はまた窓ガラスに映る自分の姿を見た


詰め襟の学ランを着ていた


『ねぇ、何処にいくの?』


『あ、ああ…家に用があって』


『ふうん…』


俺は不思議な感じがしていた


いくら、今の俺が見た目中学生だからと言っても、やはり中身は25な訳で


当然、何人もの女とだって寝てる


なのに…
無性に
ドキドキしていた


この空間にいるのが
耐えれないくらい
ドキドキしていた


ああ、昔こんなだったな…


ダチの家で初めて佑香さんを見た時、世界が止まって見えたんだ…


今じゃ笑えるけど
その時は
本気でそう思ったんだ



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