後悔バス【短編】
『ねぇ、君、緊張してる?』


『えっ…』


不意に隣の席から顔を覗き込まれ、戸惑う俺


バ、バッカじゃねぇの


25の男がこんなんでテンパるなんて…


『あのさ…、あの時、君さ、私に言いたいことあったんじゃないの?』








確かに、心あたりはある
俺は佑香さんに告ろうとしたんだ
高1の終わりに
佑香さんが、大学に行くためにこの町から出るってダチから聞いて
告ろうって、思ったんだった



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