冷たい雨に咲く紅い花【後篇ーside実織ー】

「雨!?」
「やだ、降ってきたー」


近くから声が聞こえてきて、

気付く。



雨?



夜に向かう薄暗い空を溶かすような雨。





雨、



雨……


じゃあ、



じゃあ、いるかもしれない。




いるかもしれない!






考えるより先に、
私は、雨の中を走り出した。





あの場所へ――






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