青空バスケ―番外編―


「……何?修羅場?」


部屋に入ってきて南雲先輩が最初に放った言葉はそれだった。


「だから言ったじゃないですか、取り込み中だって……」


突然押しかけてきた先輩達を見て梨子はポカーンとしている。

そりゃそうだ。

ほぼ初対面の男が三人も急に部屋に入ってきたら誰だってビックリする。


「カンちゃん?
どうしたのー、そんな顔して」


目元を真っ赤に腫らした岬に気がついた相沢先輩が岬に近寄る。


「あ……えっと、その……」


突然入ってきた先輩達になんて言っていいのか分からないらしく、岬は助けを求めるような視線を俺に向ける。


「……家出してきたらしいです」


俺がそう言えば、先輩達は一様に目を大きく見開く。


「家出!?
おいおい……婚約したばかりだろ?」


鳴瀬先輩が呆れたように岬を見る。

そうだよ、普通はそういう反応するよ。

最初の俺の反応も間違ってない。


「いや、でもそれが今回は何かちょっといろいろあるみたいで……」


俺もまだよく分かってないけど。

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