青空バスケ―番外編―

「いろいろ?
何だよ、いろいろって」


そう言いながら南雲先輩は岬の前にしゃがみ込む。


「えっと……」


少し戸惑った様子の岬。

そんな岬の頭に南雲先輩はポン、と手を載せる。


「ま、いいや。
とりあえず飲もうぜ。
酒、いっぱい買ってきたし。
飲んで嫌なこと忘れようぜ」

「いや、あたしお酒はちょっと……」

「岬、酒好きじゃん」


俺がそう言えば、梨子に軽く腕を叩かれる。

訳が分からず梨子を見れば、少し怒っているようだった。


意味分かんねぇ……。


「えー、カンちゃん飲まないのー?」


相沢先輩が残念そうな声を出す。


「ダイエットでもしてるのー?
そんな細いのにー。
あれ、でもちょっとふっくらしたー?
あー、分かった、
もしかして妊娠したのー?」


あはは、そんな訳ないかー。と笑う相沢先輩。

鳴瀬先輩もそんな訳ないだろ、と小さく笑う。


「……栞奈?」


だけど、目の前にしゃがみ込んでいた南雲先輩だけが岬の異変に気がついた。

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