青空バスケ―番外編―
あぁ……聞いてしまった。
みんなに緊張感が走る中、南雲先輩だけはニヤリと笑っていた。
……ああ、そういえばこういう人だったな。
チーン、と何かの音が電話の向こうから聞こえる。
聞いたことあるけど、何の音だっけ?
グルグル頭を悩ませる。
《……確かに、早いな》
「え…」
《正直、予定外だ》
おいおい、何言って……。
慌てて岬を見ると、目を潤ませたまま何かに耐えるようにぐっと唇を噛み締めていた。
《……けど、》
また、チーンという音が聞こえる。
これって……
何の音か気づいてすぐに、大和の歩く音が響いてるのが聞こえてくる。
《……今、俺……どうしようもないぐらい興奮してる》
「大和……?」
《……お前、分かる?
自分が父親になったことを知った時の気持ち》
大和の足音がピタリと止んだのが分かった。
《……嬉しくないわけねぇじゃん》
そして、インターホンの音が鳴り響いた。