青空バスケ―番外編―
……さっきのチーンはエレベーターの音か。
そんなことを思いながら俺は立ち上がる。
岬の様子を確認すると、少し不安げ。
だけど、部屋に入れないで!とは一言も言わなかった。
「はいよ」
そう言いながらドアを開ける。
もう冬に入って寒い時期だというのに大和の額には汗。
どれだけ必死で探し回っていたか分かる。
「……栞奈は?」
「いるよ。
ってか、他にもいっぱいいるけど」
「は?」
不思議そうな顔をする大和。
俺はそんな大和の手にあるものが握られているのに気がついた。
……母子手帳。
あぁ……岬が出て行った後にそれを見つけたのか。
だから大和はこんな必死に……。
「まぁ、いいや……上がるぞ」
俺が許可する前に大和は靴を脱いで上がりこむ。
俺はそんな大和の後について岬達のいるリビングへと戻った。