青空バスケ―番外編―
謝りながら、岬が自分のお腹に手を当てる。
無意識なのかどうなのか分からないけど、まるで守るかのようにそのままお腹をギュッと抱きしめる。
「……触っていい?」
「え、」
そんな様子を見ていた大和が岬にそう尋ねる。
それに少し驚いた表情を見せる岬。
そんな岬を見て大和は小さく笑う。
「何でそんなに驚くんだよ」
「だって……」
「……いい?」
「いいけど……触っても何も分かんないよ」
そりゃそうだろうな。
こっちから見ても岬のお腹はいつもと大して変わらない。
もう少し大きくなれば胎動とか感じるんだろうけど……。
大和がそっと岬のお腹に手を伸ばす。
そして優しく触れ……微笑む。
「……確かに何も分かんねぇな。
……けど、何かすげぇ嬉しい」
本当に嬉しそうな大和の顔。
それが嘘じゃないって長年一緒にいる岬にはすぐに分かるはず。
早いとか余裕がないとか本当にそう思ってたかもしれない。
でも、今の大和はそんなこと考えてるようには全く見えない。
何も感じられないのに愛しそうに岬のお腹を撫でる大和。