青空バスケ―番外編―
「……栞奈」
大和が岬のお腹からそっと手を離して名前を呼ぶ。
そしてじっと岬の目を見つめる。
「……俺、頑張るから」
「え……?」
「……だから、産んでほしい。
俺の……俺達の子供、産んでほしい」
大和が岬の手をギュッと握る。
握られた手を見ながら岬の目がじわじわと潤んでいく。
「本当に……?」
「俺が無理して言ってるとでも思ってんの?」
笑いながらそう言う大和に、岬は首を大きく横に振る。
「あたし……分かるもん。
大和が嘘ついてるかどうかなんて。
今の大和……嘘ついてない」
「そりゃそうだろ。
だって今、本気で嬉しいもん」
涙がいっぱい溜まった岬の目。
今にもこぼれ落ちてきそう。
「泣きそう……」
「もうほとんど泣いてるだろ」
笑いながらそう言って岬を優しく抱きしめる大和。
とうとう涙腺が決壊したのか、大和にしがみつきながら泣き始める岬。
泣き虫だの何だの言いながらも、大和は幸せそうに微笑みながら岬の頭を優しく撫でていた。