LOVE PRINCESS(美鶴&琴)
「美鶴ーぅ……」
子供のように美鶴の胸で泣いてしまう私は、本当に大人なのかな?
それをあやしてくれる美鶴は、本当に子供だったの?
「何回も言うけど、俺は琴さんを好きになったから。
年とか職業とかそんなの、どうでもいいから。
周りが言うなら俺が守る。だからー……」
「美鶴……私、最悪な女だよ?」
美鶴の言葉を遮って言った私に優しいキスをして、
「俺も最悪な男だから大丈夫!」
って可愛い笑顔。
そんな顔を見て赤くなってしまう。
「もう離さない……じゃなくて、離せない。から」
「え……でもっ……」
指が私の唇で1を示す。
「“でも”も“だって”も禁止」
なんてまた可愛い笑顔を見せる。
「本当に……いいの? 三十路女だよ?」
「三十路ってっ! 三十路であろうが、俺は琴さんがいいんですけど?」
優しく笑う美鶴。
それに答えて笑う私。
やっぱり……美鶴と出会ったのは、“幸せ”だったんだね。
貴方に出会えて良かった。
貴方を愛せて幸せだよ。
-end-
