野球嫌いなあたしと、先輩。
「そういう意味ならって何?何かあるなら言ってみてよ。あたしにこれからも関わるっていうなら、今アンタが隠したこと、さらけ出さなきゃフェアじゃない!」


これでやっと離れてくれる、そう思った。


「いいよ。確かに夢の言う通り、フェアじゃねーからな。ただし」


切れ長の目の億に、何か暗い光が見える。


「全然楽しい話じゃない。聞いた後、聞かなかったことにして」


何……?

声が冷たすぎて、怖いぐらい。


「つーわけで、今日俺ん家で飯な!」


「あーう……ん!?アンタの家!?」
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