恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
なんとなく左へ進んでみた。
次は何が出てくるのか、辺りを見回して少しビクビクしながら歩く。
…けれど、なかなか人は現れずに出口付近までやってきた。
なんだ、心配して損しちゃった……と力を抜いたその瞬間。
「「ゥア゙ァァァァァ!!」」
「きゃぁーーー!!!」
やっぱり来たーー!!
しかも人数が多いっ!!
何人かのオバケさん達に追い掛けられながら、走って明るい廊下に飛び出た。
はぁ……意外とドキドキした!!
さっきまでの賑やかな場所に戻れたことでホッと胸を撫で下ろす。
ヨタヨタと廊下の壁に手をつき、はー…と息を整えていると。
「ねぇ武藤くん、明日は一緒に文化祭回ろうよ!」
「っ……!?」