恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
鍋の具を取り分け始めながらもまだまだお姉さん達の熱は冷めやらず、圭治さんとお姉ちゃんとの話で盛り上がりっぱなし。
ほんの少し肩身の狭い気分でいると、誰かにコツンと頭を小突かれた。
見上げると腕まくりした小沢先輩が私を見下ろして立っている。
「おい、料理部副部長」
「は、はいっ…!?」
「こっち来て手伝え」

(イラスト:小松ヤコ様)
ニヤリと笑みを浮かべた小沢先輩に手を引かれ、私は盛り上がる4人の輪から離された。
先輩の手、冷たい…。
「…先輩、もしかしてずっと鍋の下準備してました?」
「そうだよ。ったく、何が助っ人だか。ほとんど俺にやらせやがってあの女豹め!」
悪態をつく先輩はザクッと思いっきり白菜に包丁を入れた。
ほんの少し肩身の狭い気分でいると、誰かにコツンと頭を小突かれた。
見上げると腕まくりした小沢先輩が私を見下ろして立っている。
「おい、料理部副部長」
「は、はいっ…!?」
「こっち来て手伝え」

(イラスト:小松ヤコ様)
ニヤリと笑みを浮かべた小沢先輩に手を引かれ、私は盛り上がる4人の輪から離された。
先輩の手、冷たい…。
「…先輩、もしかしてずっと鍋の下準備してました?」
「そうだよ。ったく、何が助っ人だか。ほとんど俺にやらせやがってあの女豹め!」
悪態をつく先輩はザクッと思いっきり白菜に包丁を入れた。