恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「アンタ…兄弟はいるのか?」


「えっ!?あ、えっと…姉が一人いますけど…」


「どうりで似てるわけだ」



えぇ!?お姉ちゃんのことも知ってるの!?


驚き過ぎて固まっていると、お兄さんはフッと悪戯っぽい笑みを浮かべる。




「姉ちゃんに言っとけ。『彼氏にコンビニ弁当ばっか食わせてんじゃねーぞ』ってな」


「……コンビニ弁当!?」



うそ……お姉ちゃん、圭治さんにコンビニ弁当ばっかり食べさせてるの!?


確かに、お姉ちゃんが料理してるとこはほとんど見たことないし、家に帰ってくるとかなりオヤジ化してはいるけど……。


お姉ちゃんに対する疑惑が僅かに芽生えて、うーん…と考え込んでいると。



「雅晴、料理の出来ない女はやめとけよ」


と、お兄さんが武藤くんの肩にポンと手を置いて言った。


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