溺愛カンケイ!

「でも、今回は不幸中の幸いでしたよ。バイクのスピードもそんなに出てなかったし花音はバイクが突っ込んできた時に無意識に避けたらしいですから」

運も味方につけたんですね、と。

「そうだったんですか、じゃあ避けなかったら…」

花山主任の顔が青ざめていく。


「これだけじゃ済まなかったでしょうね。花音は運動神経だけはよかったですからね」

紫音にぃは私の姿を見て苦笑いする。


「命に別状がなくてホントによかった」

原田部長はしみじみ呟く。


「花音チャン、河野さんが会議が終わり次第ここに来ると思うけど…」

「えっ…」

身体がビクリと反応した。
どうしよう、拓也さんが来るなんて…。

花山主任は何か言いたげな顔で私を見る。


「紫音にぃ、飲み物を買ってきてもらってもいい?」

「あぁ、分かったよ」

紫音にぃが病室を出た。
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