溺愛カンケイ!

「あの、花山主任ちょっとお話があるんですけど…」

思いきって花山主任に話す事にした。


「どうしたの、花音チャン。あ、雅治もいていいの?」

チラリと隣の原田部長を見る。
気を使ってくれてるんだ。

「はい、構いません。あの…私、拓也さんに会うのは気まずくて」

「もしかしてあの事が原因で?」


コクリと頷く。

「でも…あの時のキスの事だけじゃないんです」

思い出してキュッと唇を噛む。


「えっ、キスって何の事?」

「ちょっとごめん、雅治。後で詳しく説明するから今は黙ってて」

ピシャリと花山主任に言われ部長はおとなしく従う。


「前にもあの女の人と拓也さんが腕を組んで歩いているのを田中主任たちと一緒に見かけた事があるんです」

あぁ、自分で喋っていて胸がジクジクと痛む。


「えっ…そうなの?でも河野さんの事だから何か理由があったんじゃないのかな」


花山主任の思わぬ言葉に目を見開いた。
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