溺愛カンケイ!

「だって私から見て河野さんは花音チャンにベタ惚れってぐらいで花音チャンの事しか眼中になかったわよ」

「………」

その言葉に押し黙った。


「河野さんは花音チャンを裏切るような人じゃないと思うんだけど…」

うーん、と首を捻る。

「そうかもしれません。でも私は目の前で他の女の人とのキスなんて見たくなかった…。子供だと言われても仕方ないけど今は許せないし、どう接していいか分からないんです」

視界がユラユラと揺れ始める。

「花音チャン…」

「私と電話してる時に女の人から拓也さんって呼ばれて…私が誰ですかって聞いたら仕事が残ってるからって慌てるように電話を切った事もありました」

涙を堪え話を続ける。


「理由があるならその時に誤魔化したりせずに正直に話して欲しかった。好きな人に隠し事されるのは何より辛いんです…」


花山主任に苦しい胸の内を伝えると、じわりと目に涙が浮かんできた。


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