溺愛カンケイ!
花山さんは一度深呼吸して話し出した。
「あのね、言いにくいんだけど…花音ちゃん今は河野さんに会えないって言ってたわ」
「はっ?」
な、んだって…。
「その理由は河野さん、あなたが一番よく分かってるんじゃないの?」
花山さんの言葉に思い当たる事があり顔を歪める。
「なぁ拓也、単刀直入に聞くがお前は花音ちゃんの他に女がいるのか?」
「いや、いません」
そんなのいる筈がない。
「でもお前が他の女とキスをしてる所を花音ちゃんと鈴ちゃんが見てるんだよ」
その言葉にハッとした。
「それはあの女に無理矢理…」
と言いかけたが、それは言い訳にしかならない。ギリッと唇を噛む。
「誰なんだ、その女って」
部長の低い声が会議室に響く。
俺は腹をくくり口を開いた。
「山川商事の川井専務の娘です。強引に結婚を前提に付き合って欲しいと言われて…」
「なんですって!」
花山さんが大声を出し俺を睨みつける。