溺愛カンケイ!

「もちろん断りました。付き合ってる人がいるからと言って。でも本当にしつこくて。昨日も仕事で行ったのに今日は仕事じゃないと言われ専務の娘に無理矢理付き合わされて…」

自分で言ってて情けなくなる。
髪の毛をクシャリと掴む。


「河野さん、どうしてもっとハッキリとした態度をとらないんですか?そのせいで花音ちゃんがあんな事に…」

花山さんは机をドンと叩く。

「すみません」

それを言われるとぐうの音も出ない。


「おい、拓也。まさか、お前…取り引きの事を言われたんじゃないのか?」

何かを考え込んでいた部長の鋭い視線に射抜かれた。
図星をつかれ返す言葉が見付からない。


「そうなんだな。チッ、プライベートにまで首を突っ込むなんてあり得ない。拓也、なぜ相談しなかった?取り引きの事まで言われたんだ。これはお前だけの問題じゃなくなるぞ」


唇を噛みしめ何も言えない俺を見て答えを確信した部長はより厳しい顔つきになる。

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