溺愛カンケイ!
田中主任の真剣な気持ちは私が入院していた時に痛いほど感じていた。
毎日毎日、忙しいのに仕事の合間をぬって会いに来てくれた。
私の事を好きだと言ってくれるのは嬉しかったけどその気持ちに答えることは出来ない。
だから早い時期に主任に伝えなきゃいけなかったのに、その事に触れてこないのを理由にして後回しにしていた。
それがいけなかったんだ。
私は人の目というか主任にどう思われてるか気になっていた。
余計な事を言って今まで築いてきた主任との関係を壊したくなかったし、悪く思われるのが嫌だった。
誰だって人からは嫌われたくないと思う。
だからといって嘘を突き通していい訳じゃない。
ズルくて弱い私…
偽善者だと思われても仕方ない。
でも、それも限界にきていた。
主任に申し訳なくてこれ以上ホントの事を黙っているのは出来ない。
すがるように拓也さんのスーツの袖を掴む。
情けないけどもう自分では処理しきれないところまできてしまった。