溺愛カンケイ!
じっと考え込んでいた拓也さんが
「悪かったな、花音…。俺が早く田中に真実を言えばよかったんだ。まさか田中が本気で花音の事を好きになるとは思わなかったから」
ごめんな、と。
そんな…、拓也さんが謝る事はない。
頭を横に振る。
「明日、俺から田中に言うよ」
「えっ…」
俺から言うってどういう…
「花音は何も心配しなくていい。仕事で遅れるかも知れないけど俺も後から合流する」
拓也さんが来てくれるのは心強いけど。
「いいんですか?私と付き合ってるって言っても。迷惑がかかるんじゃ…」
拓也さんの負担だけにはなりたくない。
だけど主任にはホントの事を言いたかった。
「そんな事はない。寧ろ俺は周りに知られても構わないと思っていたけど、花音があまり他の社員に知られたくないみたいだったから黙っていた」
そこで一呼吸し
「それに、俺たちの事を話しても田中はベラベラと喋るようなやつじゃないと思う。田中にはちゃんと誠意をもって話すつもりだ。花音との事をずっと隠して付き合ってきたんだからな」
拓也さんはいつにも増して真剣な表情で言う。