溺愛カンケイ!

「ありがとうございます…」

そんな風に言ってくれるとは思わなくて嬉しさが込み上げる。
私一人じゃ解決の糸口すら見つからなかった。


「前にも言っただろ。二人で乗り越えようって」

拓也さんが私の手をギュッと握りしめる。
その手が優しくて、あたたかくて、全てを包み込んでくれた。

胸がいっぱいになり言葉を発する事が出来なくて何度もコクコクと頷く。

あぁ、もう涙腺が弱すぎる。
鼻の奥がツンとするよ。

「バカだな、泣く事ないだろ」

そう言って笑いながら溢れ落ちた涙を拭ってくれる。


改めて私は拓也さんの事が好きなんだと実感すると我慢できなくなり、腕をその身体に回し抱きしめて逞しい胸に顔を埋めた。

ふわりと鼻を擽るシトラスの香りに安心感を覚える。


「どうした、花音。いつもより積極的だな」

見上げると綺麗な顔の拓也さんがフッと口角をあげた。

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