シークレット ハニー~101号室の恋事情~
大体、一店舗にかける日数は10日くらいが基本だって前からの話だから、その期間を監査予定として組むけれど、たいてい最後の一日は監査するものが残っていない事が多い。
それは異動してきて三回目となる今回の監査も例外ではなくて。
後は報告を残すのみだけど、閉店時間を過ぎてからにするのが決まりだからと、余った残り40分は片付けに充てる事になった。
この2週間弱で監査した書類は、段ボールにして8箱になる。
チェック箇所にはそれぞれ注意メモを挟んであるから、それがごちゃごちゃにならないように気を付けながら整理をする。
ひとつの段ボールに詰め終わってそれを営業店に運ぼうとしたところで、横から出てきた手がそれを奪った。
見ると段ボールを持った吉田さんと目が合う。
吉田さんは私と同い年くらいの男性社員だ。
「重たいし持つよ」
「あ、ありがとうございます」
「ドアだけ開けてもらえる?」
「はい」