青色キャンバス
「先輩はまだその人の事…」
そこまで言って口をつぐむ秋君に私は何も言わず笑みを返した。
…好きだよ……
そう言ってしまえば、私はもう一人で生きていけなくなる。
あの日から、何も考えないように生きてきた。
私には、辛すぎて耐えられない。
だから絵も視界に入らないように隠した。
でもやっぱり蛍ちゃんへの想いを忘れる事が出来なくて絵を見る。
蛍ちゃんと過ごしたあの日々が、幻になってしまいそうで…
私は、矛盾してる。