青色キャンバス
「ねぇ、君暇?」
「……え?」
すると知らない男性に声をかけられた。
「あの……」
暇じゃないはずです。
秋君が本気で誘ったなら…だけど。
「可愛いね、俺も一人♪」
…日本語がおかしい。
なんなのこの人…
「わ、私、連れと待ち合わせを…」
関わりたくなくてそう言ったのに、男性は私の手を掴んだ。
―ドクンッ
「!!!」
嫌……
なんかこの人……
「良い所連れてってあげるからさ…」
この人……
気持ち悪い………
怖い………
亮さんの顔がフラッシュバックした。
「嫌…嫌っ…………」
「ん?何?」
男性は私の呟きが聞こえなかったのか、私に顔を寄せる。
―嫌っ!!!!
目をギュッとつぶった。