青色キャンバス
「先輩」
不意に目の前の青空が陰る。逆光で顔は見えないけど声で秋君だとわかる。
「おかえり、秋君…」
私は隣に座る秋君に笑顔向ける。
「ホットドックでいい?飲み物はミルクティー」
秋君は私にホットドックとミルクティーを手渡す。
「うん、おいしそう」
温かいホットドック、湯気の立つミルクティーを見ているだけで心まで温まるよう。
私と秋君はホットドックを食べながら広場を走り回る子供達を見つめる。
「先輩、子供好きなの?」
「うん?そうだね、好き。だって子供って無邪気に本当に心から楽しい、嬉しいって笑うじゃない?」
愛想笑いでも無理に作ったものでも無くて純粋に自然なもの。
「綺麗だなって…」
同時に羨ましいとも思った。
私には無いものだから…
「そのわりには寂しそうに笑うよね」
「……え…?」
「綺麗なもの見たらもっと嬉しそうにするんじゃないの?」
私は寂しそうな顔をしてるの?
自分では分からないけど、秋君が言うならそうなんだろう。