もうひとつの恋
そうだけど……
だったらなおさら、親父とお袋には聞きづらい。
あの子が最初にうちに来たときだって、俺たちにはなんの説明もなかった。
ただ、知り合いの娘だってだけで……
そのうち俺と花純美はばあちゃんちに預けられて、あの子は家に招かれてた。
どうみても俺たちには聞かせたくない何かがあるんだと、今ならわかる。
もちろん、当時はそんなこと思っても見なかったけど。
「……わかった」
それでも純ちゃんと美咲にこれ以上迷惑をかけたくなくて、俺はそう納得したふりをした。
「ありがと、教えてくれて」
にっこり笑うことも忘れない。
「じゃあ、俺、寝るわ」
そう言って立ち上がろうとすると、純ちゃんが俺の腕を掴んだ。
「まあ待て、まだ話は終わってない」
「え……だって、今もう話せないって……」
「部長の過去は話せないけどな?
俺の知ってる部長の話なら話せる」
ニヤッと笑う純ちゃんのは、なにかいたずらを思い付いた時のような顔をしている。
仕方なく立ち上がりかけた足を元に戻して、聞く体勢を作った。
だったらなおさら、親父とお袋には聞きづらい。
あの子が最初にうちに来たときだって、俺たちにはなんの説明もなかった。
ただ、知り合いの娘だってだけで……
そのうち俺と花純美はばあちゃんちに預けられて、あの子は家に招かれてた。
どうみても俺たちには聞かせたくない何かがあるんだと、今ならわかる。
もちろん、当時はそんなこと思っても見なかったけど。
「……わかった」
それでも純ちゃんと美咲にこれ以上迷惑をかけたくなくて、俺はそう納得したふりをした。
「ありがと、教えてくれて」
にっこり笑うことも忘れない。
「じゃあ、俺、寝るわ」
そう言って立ち上がろうとすると、純ちゃんが俺の腕を掴んだ。
「まあ待て、まだ話は終わってない」
「え……だって、今もう話せないって……」
「部長の過去は話せないけどな?
俺の知ってる部長の話なら話せる」
ニヤッと笑う純ちゃんのは、なにかいたずらを思い付いた時のような顔をしている。
仕方なく立ち上がりかけた足を元に戻して、聞く体勢を作った。