ロストバージン·レクイエム
「本当にこの道で合ってるの?」
「免許取るときに教習で来たから間違いないよ。……6年前だけど」
「大丈夫!?」
私達は道に迷った。
ナビがあるから走っている場所は分かるけど、公園に辿りつけない。
辺りが暗くなってもう大分経つ。
「おかしいなー」
「……帰る?」
「運転疲れたよね。ごめんね」
「そんなことないけど」
「そこに停めてちょっと休もう」
その時走っていたのは山に続く緩やかな坂道で、トラックが何台か停まれそうな広さの路肩がある。
目の前が滑走路で、飛び立つ飛行機がすぐそばに見えるため昼間は家族連れがたくさんいる。
でも今は微妙な距離感で停まっている車が2台あるだけ。カップルだろうか。
車のエンジンを切ってシートを倒し休む態勢になる。
「あ、飛行機」
しばらくすると、轟音とともに散りばめられたラインストーンの様な光が降りてきた。