朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
「大丈夫、すぐに良くなるさ」


「ふざけんな、バカ野郎! 優しくするって言ったのに、最初からあんなの酷いじゃないか!」


「ふふ、そんなこと言っていられるのも今だけだぞ。すぐに余なしでは眠れない身体になる」


 暁は柚の耳の裏に唇を這わせた。


ゾクリと快感が襲ってくる。


そしてその快感は、昨晩の痺れるような刺激を一気に思い出させた。


「あっ……」


 甘い吐息を零した柚の顔は、もう女の顔に変わっていた。


「柚、愛しておるぞ……」


 そして暁は、柚の身体に顔を埋めた。


「んんっ!」


 もう柚は逃れる気力すら奪われた。


本当に暁なしの身体では生きられなくなりそうで、柚は怖くなった。


けれど、身体も心も暁に奪われてしまった今、抗うことは不可能に思えた。

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