朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
急に稚夜の名前が出てきて、柚と暁は驚いた。
すると、いつの間にいたかのか、隣の殿舎の庭院に稚夜が立っていた。
名前を呼ばれ、そこにいることも気付かれてしまった稚夜はビクっと肩を上げた。
「どういうことだ、稚夜!」
暁が大きな声で稚夜に呼びかける。
なぜ朱雀を飼っていたことを黙っていたのだという批難が声に含まれていた。
「違うんだ、兄様。珍しい雛鳥だから、僕、育ててみたかったんだ。
教育係りの人に言ったら、捨ててきなさいって言われたから、皆に秘密にしてこっそり飼ってたんだ。
でも、朱雀だったなんて知らなかったんだ。本当だよ!」
怒鳴られた稚夜は、萎縮しながらも懸命に説明した。
その様子から嘘を言っているようには見えなかった。
「そういえば稚夜、よく大きな箱を抱えてた……」
柚はポツリと言った。
暁も言われてみれば、と思い出した。
稚夜は昔から鳥が好きで、鷹などを飼っている。
鳥好きの稚夜が、珍しい雛鳥を見つけたら飼わずにはいられない気持ちは容易に想像ができた。
すると、いつの間にいたかのか、隣の殿舎の庭院に稚夜が立っていた。
名前を呼ばれ、そこにいることも気付かれてしまった稚夜はビクっと肩を上げた。
「どういうことだ、稚夜!」
暁が大きな声で稚夜に呼びかける。
なぜ朱雀を飼っていたことを黙っていたのだという批難が声に含まれていた。
「違うんだ、兄様。珍しい雛鳥だから、僕、育ててみたかったんだ。
教育係りの人に言ったら、捨ててきなさいって言われたから、皆に秘密にしてこっそり飼ってたんだ。
でも、朱雀だったなんて知らなかったんだ。本当だよ!」
怒鳴られた稚夜は、萎縮しながらも懸命に説明した。
その様子から嘘を言っているようには見えなかった。
「そういえば稚夜、よく大きな箱を抱えてた……」
柚はポツリと言った。
暁も言われてみれば、と思い出した。
稚夜は昔から鳥が好きで、鷹などを飼っている。
鳥好きの稚夜が、珍しい雛鳥を見つけたら飼わずにはいられない気持ちは容易に想像ができた。