曇りのち友情、時々恋



「なるみーっ、蛍ーっ!! かえろぉーっ!! っていうか、どっかよってこー!! ハラヘッター!!」

「ハンバーガー食べたくない??」

「うぉっ!! 食べたい!!! なるみは何食べたい??」

「・・・。」

「お~い? なるみ~??」

「・・・へっ?! あっ!! ごめん!! 今日ちょっともうちょっと残って音楽室でピアノの練習する!!! ごめんねぇ~っ…。」

「あぁ…そっか… 残念だ…。 なるのハンバーガーのチョイスのセンスは抜群なんだよねぇ~・・・」

なぬっ?!

そんなセンスがあるのか!!!

天候とか気分とかでハンバーガー選ぶのかな?

それはすごい!!!

「んじゃ、今度またいこーっ!!」

「うんっ!! わかった~っ!! あたし今から頑張るねッ!! じゃーねー♪」

「「ばいばーい!!」」



バタン))


教室から出ると蛍の顔が急に怖くなった。

「…ね、なる なんか最近変じゃない?」

・・・・!!

「…えっ、やっぱりそう思ってた?」

気のせいかと思ってた。

っていうか、そうだといいなって・・・。

「ピアノの伴奏任されてからだよね。」

そこまではあたしよくわかんない。

「無理してやってるんじゃない? あの子。」

・・・そうなのかな?

なるみ、ピアノ弾くのは大好きなはずだよ?

「・・・明日、ちょっと様子見ようよ。 今無理になんか言っても逆効果だし。」

・・・・

そうだよね。

困らせて、あたしたちに気遣わせちゃうのが一番嫌だから・・・・。




と、言うわけなので明日は神経いっぱい使う日になりそうだな。


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