恋の罠 *- 先輩の甘い誘惑 -*


「……えっ、なに、」

「じっとしてて」


急に顎に手をかけられて、相沢先輩に無理矢理顔を上げさせられる。

目がバチって合って、思いっきり動揺したけど、じっとしててって先輩が言うから動けなくて……。


顎から頬にかけてを触れられたまま、動けずに先輩を見る事しかできない。

吸い込まれそうなほど深く見える、先輩の瞳を。


あたしのバクバクうるさい心臓になんか気づく様子もなく、先輩はあたしに近づいて上半身を折る。


一気に縮む距離。

あまりに至近距離すぎて、思わず顔を背けた。


な、なに、この状況……っ。

っていうか、なんで相沢先輩って、なんで距離感とか気にしないですぐこうやって近づいてくる―――……


「―――黒い下着が透けてるよ」



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