重なる身体と歪んだ恋情
「奏っ!」
「大丈夫、私もすぐに――」
そう言った瞬間、大きな炎が私を包んだ。
カーテンを身体に巻きつけてる時間は、ない。
窓の柱に縛ったカーテンを手に巻きつけて、飛び降りた。
全体重が左手にかかり肩が悲鳴を上げる。
その痛みに勝てなくて手を離して、私は地面に叩き付けられた。
「奏っ!!」
遠く、司の声が聞こえる。そして、
「奏さんっ! 奏さんっ!!」
彼女の声も。
それが妙に嬉しくて……。
そして引っ張られる身体。
生きてることだけを確認して、目を閉じた。