重なる身体と歪んだ恋情


次に気付けば病室で。


「だから、私が行くと言ったのです」


目を開けるなり、司に小言を言われた。


「上手くいったのだからいいだろう? それに私に司の世話をするのは無理だ」


そう言うと司は納得したのか、「なるほど」と小さく呟いて、


「それでも次のときは私が行くからな」

「痛っ」


私の足を小突く。


「先生がおっしゃるにはひびがいってるそうですよ。しばらく入院です」

「……千紗さんは?」


彼女はどこにいるのか、無事なのは間違い無いのだろうけど……。


「まだ眠っておいでです。ですが奇跡的に火傷も軽症で済みました。部屋は少し離れていますが、他意など無いですよ? ここしか空いてなかったのです」

「そこまで聞いて無いよ」

「聞きたいかと思いまして」

「……性格が悪いな」

「奏様ほどではありません」


本当に性格が悪い。
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